海外でパイロットライセンスを取得して帰国し、日本の免許に書き換えるとき、多くの人がつまずくのが航空英語能力証明(ICAO ELP)の扱いです。実は、外国で取得した有効なELPは、日本でも「切替」できる場合があります。受け直しの前に、この制度を知っておきましょう。

2つの手続きは別物

まず整理しておきたいのが、次の2つは別々の手続きだということです。

この記事は、書き換えでつまずきやすい②のELP切替を中心に解説します。

外国のELPは「切替」できる

ICAO ELPは国際的に統一された基準なので、外国で取得した有効なELP(レベル4以上)を持っていれば、日本のELP証明に切り替えられます。条件を満たせば、日本で改めて実地試験を受け直す必要がないケースがあります(=時間と手間を大きく節約できます)。

切替に必要な書類(共通)

取得国によって追加書類がある

取得国追加で必要な書類
アメリカTemporary Airman Certificate の写し
カナダAviation Language Proficiency Test の結果の写し
オーストラリア・イギリス有効性証明文書 発行手数料の払込用フォーム
オーストラリア・ニュージーランド・香港個人情報提供承諾書

国ごとに扱いが異なるため、自分の取得国の要件は必ず公式で確認してください。

付与されるレベル・有効期限

切り替え後に付与されるレベルと有効期限は、元の証明の内容に応じて決まります(詳細は国土交通省の「国空航第780号 別表」で定められています)。レベル4は3年、レベル5は6年、レベル6は無期限、というICAOの基準が土台です。

※アメリカ・カナダで取得した場合の具体的な付与レベルなど、細かな運用は変わることがあります。最新の要件は必ず下記の窓口・公式ページで確認してください。

申請先・問い合わせ

〒100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-3
国土交通省 航空局 安全部 安全政策課 航空英語証明係
TEL:03-5253-8111(内線50115)

切替ではなく「受け直し」になるケース

外国のELPが失効している、レベルが基準に満たない、必要書類が揃わない——といった場合は、日本の航空局の試験を受け直すことになります。その場合の受け方・日程は航空英語能力証明の受け方・申込方法を参照してください。

よくある質問

Q. 外国のELPがあれば、日本で試験を受けなくていい?
A. 有効なELP(レベル4以上)があり、必要書類が揃えば「切替」で対応できるケースがあります。失効・要件未達なら受け直しになります。

Q. 免許の書き換えとELPは同時に必要?
A. 技能証明の書き換えとELP切替は別手続きですが、日本で操縦するにはどちらも必要です。

まとめ

外国免許からの書き換えでは、ELPは「受け直し」の前にまず「切替」できないかを確認しましょう。制度の全体像は航空英語能力証明 合格ガイド、試験対策は受験レポートStudy Hubもどうぞ。