ICAO ELPの実地試験(口述)やATCセクションでは、無線でそのまま使う英語フレーズを、正しく・落ち着いて言えるかが問われます。場面別に、覚えておくと強い定番フレーズを日本語の解説つきでまとめました。
聞き取れなかったとき(最重要)
沈黙は理解不足に見えます。正しく聞き返すのはELPで評価される技能です。
- “Say again.” … もう一度お願いします。
- “Say again the last part.” … 最後の部分をもう一度。
- “Confirm you want us to hold at the outer marker?” … アウターマーカーで待機、で合っていますか?
- “Speak slower, please.” … もう少しゆっくりお願いします。
リードバック(復唱)
クリアランス・ヘディング・高度・滑走路は完全に読み返します。数字はICAO読み(tree, fife, niner)で。
- “Climb flight level tree fife zero.” … FL350へ上昇、了解。
- “Right heading zero niner zero.” … 右旋回ヘディング090。
- “Cleared to land runway two seven.” … 滑走路27着陸許可、了解。
要求・意図を伝える
- “Request descent due to turbulence.” … 乱気流のため降下を要求します。
- “We’re unable to accept that climb at this time.” … 現時点でその上昇は受け入れられません。
- “Request a deviation ten miles left of track for weather.” … 気象のため経路左10マイルの迂回を要求。
天候・状況の報告
- “We’re experiencing moderate to severe turbulence.” … 中〜強の乱気流に遭遇中。
- “Wind shear on short final.” … ショートファイナルでウインドシア。
- “Runway is wet, braking action medium.” … 滑走路は濡れ、制動効果ミディアム。
トラブル・緊急
緊急時ほど、順を追って落ち着いて。まず何が起きたか、次に意図を。
- “Pan-pan, pan-pan, pan-pan.” … 緊急(危急)を宣言。
- “Mayday, mayday, mayday.” … 遭難を宣言。
- “We have an engine failure and request an immediate return.” … エンジン不具合、即時帰投を要求。
- “Request the nearest suitable airport.” … 最寄りの適切な空港を要求。
- “Souls on board one two zero, fuel three hours.” … 搭乗者120名、燃料3時間。
復唱できない・従えないとき
- “Unable.” … 実行できません(明確に一言で)。
- “Standby.” … 少々お待ちを。
- “Negative, we need vectors around the weather.” … 不可、気象回避のベクターが必要です。
使いこなすコツ
丸暗記ではなく、場面に合わせて組み替えるのが本番で効きます。「宣言→理由→意図」の順に並べるだけで、同じ単語でも一気に伝わりやすくなります。実際の出題は受験レポートで、ATCシナリオの反復はStudy Hubで練習できます。
まとめ
無線英語は「正確さ×落ち着き」。聞き返し・リードバック・緊急フレーズを反射的に出せるようにしておきましょう。制度や試験の全体像は航空英語能力証明 合格ガイドもどうぞ。