ICAO ELPで伸び悩むパイロットの多くは、決して「英語が下手」なわけではありません。得点を落とす原因は、直せる小さなクセに集約されます。よくあるものと、その直し方をまとめました。

1. plain languageが必要な場面で定型用語に頼る

標準用語(phraseology)は効率的ですが、ELPが測るのは状況が“型”から外れたときに使うplain languageです。問題を説明せず「roger, wilco」で済ませると、試験官は評価する材料を得られません。

直し方:状況を完全な文で説明する練習を。”unable” だけでなく、”We’re unable to accept that climb because of severe turbulence at our present level.” のように。

2. カタカナ・母語発音

子音で終わる語に母音を足す(”flight-o” “radar-u”)、強勢を平板にする——これは日本語話者がLevel 4に留まる最大の原因です。発音はICAOの独立した評価項目です。

直し方:自分の声を録音してネイティブ音源と比較し、子音終わりを徹底的にドリル。ここの改善はスコア全体を押し上げます。

3. 分からないとき、聞き返さず黙ってしまう

沈黙は理解不足と受け取られます。一方、正しく聞き返すのはELPが評価する技能です。

直し方:聞き返しの定型を用意。”Say again the last part, please.” “Confirm you want us to hold at the outer marker?”

4. 質問に合わない“暗記回答”

丸暗記の長広舌は、試験官が角度を変えた瞬間に崩れます。その質問に聞いて応じる(interaction)が重く評価されます。

直し方:スクリプトではなく柔軟な“型”を練習。切り出し→理由→締めの骨格を覚え、中身は質問に合わせて埋めます。

5. 写真描写で説明が足りない

「空港と飛行機があります」では機会の無駄。試験官は語彙と構文を評価できる量の英語を必要とします。

直し方:前景・背景・人物・動作・次に起こりそうなことを描写。Study Hubの写真セットはまさにこの訓練用です。

6. 抑揚のない・つなぎ言葉のない話し方

長い沈黙やつなぎ語のなさは、正しい英語でも自信なさげに聞こえさせます。

直し方:自然なつなぎ語(”at that point,” “as a result,” “what I’d do is…”)で流れを保つ。

実践しよう

このリストから1つ選び、1週間そこだけを狙って改善を。次に、他のパイロットが同じ場面をどう捌いたかを受験レポートで読み、Study Hubのシナリオで練習を。2〜3個直せば、Level 4とLevel 5を分ける差になることも多いです。